50:呪い

ラチェリの街に帰ると、レナ達は真っ先に冒険者ギルドへと向かった。
相変わらず列が出来ている新人ギルド嬢のところには並ばず、昨日モンスター図鑑を貸してくれたベテラン嬢のカウンターに直行する。

「ん?あら、いらっしゃい、お嬢さん。
グーグー鳥の下クチバシの納品かしら?」

前日にグーグー鳥が狙い目だとアドバイスしてくれたお姉さんは、優しい口調でレナに話しかけてくれた。
レナがなにやら焦った様子だと気付いたため、落ち着かせるために、あえて普段通りに接してくれたのだ。
レナはホッとした様子で、控えめな声で話し始める。

「いえ、討伐は失敗しちゃって…。
あの、ちょっとおかしなモンスターに遭遇したので、その報告に来たんです。
お借りした図鑑には載っていなかった黒いイノシシに森で遭遇したんですけど、身体が腐った状態なのに普通に動いていて、私たちに突進してきて。
その、もしかしたら呪われた状態だったかもしれなくて…」

「……呪い持ち!?なんてことなの…。
…その黒いイノシシはまだどこかをうろついてる?」

「いえ。仕留めました。
かなり強力な攻撃を加えたので、確実にもう生き絶えたと思います。
ただ、身体が大きかったし黒い泥と血でベトベトだったので、死骸を持ってくる事は出来ませんでしたけど…。その場所に案内することは可能です。
どうしたらいいでしょうか?」

とりあえずイノシシが仕留められたと聞いて、ベテラン嬢は、緊張から硬くなっていた表情を自然にゆるめた。
目の前の小さな魔物使いに対して、心から労りの言葉をかける。

「そう…!お疲れさま。怖かったでしょうに、よく頑張りましたね。
情報の提供、感謝いたします。
もし本当に呪われたモンスターだったなら、急いで対処をしなくてはいけないわ…呪い状態というのは、どのように確認したのかしら?」

「私の従魔が【全状態異常耐性】のギフトを持っていて。
イノシシに触れた時、どうやら”呪い”効果をレジストしたらしいと教えてくれたんです」

「となると、信憑性はとても高いわね。
…分かりました。ギルド長と神官様に至急連絡を取ります。
あなたたちも一緒に来て、呪いモンスターのもとまで道案内をしてくれるかしら?
情報提供金は緊急措置がいったん終わってから、きちんと手続きを踏んで支払います」

「はい!もちろん、協力する気でいます。この後の予定も特に無いので、すぐ動けますよ」

「ありがとう!とても助かるわ!」

街の危機になるような異常事態を見つけギルドに報告した者には、情報提供金が街の金庫から支払われることになっている。
レナ達は知らなかったことだが、確実に報告をしてもらうために毎年けっこうな予算枠がとられているのだ。
またしても、図らずもレナのお財布は潤う事になった。

「では、行ってまいります。
皆さん、しばらくギルドの受付業務は任せましたよ。くれぐれもミスのないように」

「「分かりました!お気をつけて」」

「はぁ~い!先輩っ、気をつけていってらっしゃいませっ!」

「「「………」」」

新人ギルド嬢が不安げに瞳を潤ませながら、しかし可愛げたっぷりに見送りの言葉を口にする。
呪い、と聞いて顔を引き締めている冒険者もいるものの、列に並んだ男たちのほとんどは「かっわいいなぁー!」とだらしなく頬を緩めていた。
先輩たちはしんどそうにこめかみを押さえている。
受付嬢としてこの場面ではもうちょっと口調を引き締めなさいとか、すぐ先輩から視線を逸らして「私って涙目体質で、すぐ涙出ちゃうんです。駄目、ですよね…」は絶対心配してないだろとか、まあ言いたい事はたくさんあるのだが…ここで注意をすると男たちがこぞって新人嬢を庇い始めるので仕事が滞るのだ。やってられない。

レナさんもこの異様な空気に少々口元を引きつらせていたが、「急がなくちゃいけませんよね!私、頑張って道案内しますね!」と誰よりオトナな対応をして、ギルド内からお姉さんを無事に連れ出していた。
道中彼女に「気を使わせちゃってごめんね」と言われたので「お疲れさまです」と返しておく。

ギルドを出てすぐ教会に立ち寄り神官に声をかけ、領主と会議中だったギルド長にも事情を話し呼びだして 、4人と4体で黒イノシシの元に、こころもち早足で向かった。

***

黒イノシシの元に着くと、獣の傷ついた身体はもうほとんどが腐り落ち、肉は黒い泥となって地面を汚していた。
イノシシを中心に、半径2Mほどの地面が呪いの影響で穢され、悪臭を放っている。
皆が眉を顰めていた。

「…想像してたより余程ひどい。
“狂化の呪い”、”腐化の呪い”、”呪い感染”の3つの呪いが重ねがけされています。
このように強力な術を重ねて使えるとなると、かなりレベルの高い呪術師が犯人だと考えられるでしょう。
どのような目的を持って、このイノシシを呪ったのか。
…恐ろしいですね…その者の思考がまるで読めません」

神官は痛ましそうにイノシシを見やると、十字を切り、跪いて祈りを捧げ、聖職者スキルを発動させた。

「全ての鎖は解かれました…どうか、安らかな永遠の眠りを。…[魂浄化(ソウル・パージ)]」

グロテスクなイノシシの死骸が、柔らかな白い光に包まれていく。
光の半分はイノシシにかけられた呪いを吸い込んで黒く染まり、ピカッと一瞬強く輝いて消えていった。
残りの半分はしばらく死骸を包んだあと、ふわりふわりとゆっくりした速度で天に昇っていく。太陽の光に溶け込むようにして、空に消えていった。
初めて見る幻想的な光景に、レナ達は目の前の死骸のグロテスクさを一瞬だけ忘れて、白い光を目で追い空を見つめている。
神官は優しい瞳で、そんな少女と従魔を見守っていた。

そして厳しく表情を引き締め直すと、同じく難しい顔をしていたギルド長と受付嬢に目配せをする。

「…このまま地面が穢されていると、精霊様(シルフィーネ)に悪い影響が出ると思われます。これからこの場で浄化の儀をすぐに執り行いますが、よろしいでしょうか?
それと…乙女の宿り木がどのような状態になっているか、一度確認した方がいいかもしれません」

「是非よろしくお願いします、神官様。儀式が終わるまでの周囲の警戒は我々にお任せください」

ギルド長が受付嬢をチラリと見やると、彼女は力強く頷いていた。
それを確認してから話を続ける。

「宿り木の状態確認の件については、私の方から領主様に至急連絡しましょう。
それと…他にも呪われた生き物がいるかもしれないので、冒険者ギルドから直々に緊急捜索クエストを出すことにします。
大きな成果がない事を祈りたいものですね…。
お嬢さん。この黒イノシシとの戦闘時の様子について、詳しい話を聞かせてもらえるかい?」

「はいっ」

いかついギルド長に見下ろされたレナは少しだけ緊張しながら、黒イノシシに襲われた時の状況と撃退時の様子について、分かりやすいよう簡潔に話した。

黒イノシシがグーグー鳥の群れを追いかけてがむしゃらに走っていたこと。
肉が美味しいグーグー鳥に執着せず、目についたレナ達にすぐ標的を変えてきたこと。
瞳がギラギラ赤く光っていたこと。
生きた状態でイノシシに出会ったものの、すでに身体からは腐臭がしていたこと…。

…顎に手を当てて真剣な表情で話を聞いていたギルド長が注目したのは、それだけの強敵(イノシシ)と戦ったにもかかわらず、レナ達のレベルが上がらなかった、というところだった。
現在は骨のみとなっているイノシシをじっと見つめている。
これだけの大きさの、しかも狂化の呪いがかかった魔物と戦えば、レベル十代のレナ達の誰かしらはレベルアップしていなければおかしいのだ。

「このイノシシは魔物ではなく、普通の野生のイノシシだったのだろうな」

数多の経験をもつ彼が導き出した答えはこうだった。
あれだけ強かったのに…!?と、レナ達は目を丸くして驚いている。

それだけ、”狂化の呪い”は凶悪だということなのだ。

「知能が高めな魔物に”狂化”などの精神を壊す呪いをかけるには、数十年は呪術師としての修行を積まければならないと聞く。
わざわざ普通のイノシシに呪いをかけていたのは、それほどまでには熟練していない呪術師だと考えることも出来る…。
まあ、呪いを重ねがけできる実力はとてつもない脅威だが。
今後どのような呪われた生き物が見つかるかにもよるが…”人”を呪うほど力のある呪術師が紛れ込んでいるという、最悪の可能性は薄まったと、私は思った。
皆はどのように考えている?」

「私もその通りだと思いました」

「同意します」

ギルド長に話をふられた神官と受付嬢は、即座に答えを返す。
ベテランとして闇職の者に関わった経験を持つ彼らの頭脳は、このような結論を出した。

私も答えるべきなのかな?とあたふたしている小さな魔物使いを、大人3人は微笑ましそうに見て、あなたはまだ大丈夫だよ、と声をかける。
律儀で真面目なのね!と受付嬢が愉快そうにつぶやいた。

「呪われたモンスターをもしまた見かけたら、早急にギルドに報告をしてほしい。
相手が強そうだったら、無理して戦わずにすぐ逃げるように気をつけて。
呪術師かもしれないから、怪しい人物に出会ったら絶対近寄らないように。
今回の件は、冒険者全員がチームだと考えてくれればいいんだ。君たちだけで背負う必要はないんだよ」

「分かりましたっ!」

「よし」

ギルド長の言葉にレナが聞き分けよく頷くと、彼は大きな手で彼女の頭をわしわしっと撫でた。
それにより従魔たちが若干ジト目になったのは、まあ、いつものことである。

神官が地面に杖を挿して呪文を唱えると、穢れて黒くなった部分全てを覆うほどに大きい光の魔法陣があらわれた。
呪文の一節を唱え、一呼吸おき…杖に魔力を流すと、それと共鳴するように魔法陣の一部には聖文字が浮かび上がり、周辺の地面を浄化していく。
地面の奥深くにまで入り込んだ穢れを完璧に消し去るため、神官は時間をかけて、入念に浄化の儀を施行していた。

儀式がずいぶん長くかかりそうだと見たギルド長は、レナ達に対して「一緒にラチェリに帰るかい?君たちの宿まで送ろう」と声をかける。

光の舞う光景があまりにキレイで、少しだけ後ろ髪をひかれていたレナだが、イノシシとの戦闘や緊張で疲れていたのも事実なので、彼の言葉に甘えて一足早く街に帰ることにした。

***

呪われた黒イノシシ事件から数日後。

ラチェリ周辺の森からは、日を重ねるごとに、呪われて腐りかけた生き物がたくさん見つかりはじめた。
冒険者ギルドには黒い獣の目撃報告がこれでもかと寄せられている。
受付嬢たちが忙しそうに仕事をこなしている。あの新人ギルド嬢ですら無駄口をきかず、必死で押し寄せる目撃情報の整理をしていた。
凶暴な呪い大イノシシを狩った冒険者もいたが、ほとんどの場合は、かよわい野ウサギなどが呪われていることが多かった。

そんな中…呪術師の目撃情報だけはいまだに皆無。
実に腹立たしいが、どのような人物が、なにを目的にこのような呪いをばらまいているのか…正確な情報が何もつかめていない。
不快な予想ばかりがぐんぐん膨らんでしまい、ギルド長と領主はイライラを募らせている。

単純にラチェリに被害を与えたいならば、犯人は、大型のイノシシなどに限定して”狂化の呪い”をかけるだろう。
多産なウサギやネズミをわざわざ呪って穢れをばらまいた理由は…腐った死骸を放置しまくることで、”土地を穢す”こと自体が目的だと考えることもできる。
だとすれば、かなり厄介だ…。
“風と水の乙女シルフィーネを害すること”こそが、犯人の目的だということになる。

運の悪いことに、乙女の宿り木を守る結界を管理している国属の高位魔術師たちは、精霊祭準備の巡回で、ラチェリとはまるで正反対のアネース王国最西端の街に滞在していた。
そこから大急ぎで馬車を出したとしても、早くて1週間以上はかかるだろう。
彼らがいなければ、何重にも張られた厳重な結界の内部に入ることはできないのである。
大切な宿り木を守る結界は、数百年もの間術師間で受け継がれた立派なものなのだ。

遠くから結界内を眺めた限りでは木に異常は見られなかったが、近付いてみて初めて分かる変化もあるかもしれない。
そう思うと、アネース王国の者は皆、気が気ではなかった…。

お祭り前の楽しげな雰囲気から一転。ラチェリの街をゆく人たちは、全員どこか不安そうな、浮かない表情をしている。
レナたちも少し落ち込んだ顔で、呪いの調査のために領内の森へと歩いていった。
呪い生物の第一発見者であるため、とても無関心ではいられなくて、もともとこの街を去ると決めていた期間までは事件に関わることにしたのである。
…何事もなければいいのだが…。

レナ達は今日は1体、腐った野ウサギの死骸を見つけた。
ギルドで調査依頼を受けた者たち全員に配られた「おしらせ札」を、穢された地面にペタリと貼る。
こうすることで、簡易浄化魔法が使える高ランクの冒険者に現在地を知らせることが出来るのだ。
…ため息が止まらない。

「酷いことする人がいるもんだよねぇ…」

『『ねーー。ご飯とレベリング、害獣駆除以外でムダに生き物の命を狩るの、よくなーいっ』』

『ね!犯人、とっても陰湿なのっ!…むぅ!』

『獣を呪わば、穴ふたつー。犯人、きっと怨念まみれになってるんだろうなぁー。
早く捕まりますよーにっ』

怨念と言えば…。幸運さんパワーで怨念浄化されたかの恐皇の赤ローブも、以前は呪いのアイテムだった。今はひたすら快適なだけのローブになっているが。
呪いって恐ろしいものだなー、とレナは当たり前のことをしみじみ考えている。

呪いは、自然界には絶対に存在しない。
ヒト族や、ヒト族並みの知能を持った魔人族だけが持ちうる特殊な念なのだ。
呪うことに特化した職業である呪術師以外では、死ぬ間際におそろしく強い負の念を抱いた者のみが、何らかの呪いを現世にのこすことがある。
…つまり今回のように森(自然界)に呪いが溢れている事態はきわめて異常であり、悪意を持った呪術師のしわざであると断言できるのだ。

レナ達はそこそこ長い時間森に滞在していたため、時刻はもう午後になっており、だんだん日も翳ってくる。
森の中では木の枝が光を遮るため、居る方角によっては、3時くらいでも余裕で暗くなってきてしまうのだ。
レナは従魔たちに声をかけた。

「そろそろ帰る? 暗くなると一つ目ネズミの活動が活発になるらしいし」

『『『『はーーーい!』』』』

「みんなー、一つ目ネズミの注意点は覚えているかなー?」

▽よいこの 魔物知識教室が はじまった!

冒険者ギルドの魔物図鑑の情報を、レナは従魔たちに読み聞かせしていた。
スライムたちが元気よくぷよん!と跳ねる。

『『えっとねー、えっとねー、一つ目ネズミは[幻覚]スキルを使ってくるのよー!
だからね。いつの間にか森の中をぐーるぐーるさせられちゃうのっ!なかなか森を抜けられなかったら、自分の周りに広範囲攻撃をしてみましょうー!』』

『あと最近ではー、美人シルフィーネの[幻覚]を見せて冒険者をおびき寄せて、電気ビリビリ攻撃もしてくるらしーですー』

『……ほかに、同じくっ!』

一人学習をサボってる子がいた。

「はい、みんなよく覚えてたねー、とってもえらいです!
…リリーちゃんも、もちろんちゃんと知ってたもんね?」

『……………えへっ♡』

「とても可愛いです…。でも…いざという時のために、必要な知識は頑張って覚えるよう努力しましょうね?
あなたたちがとても大切だから。傷ついてほしくないんだ」

『はーいっ!ご主人さま、だいすき♡』

「くっ!」

▽リリーは 初期知力が低い(お忘れなく)
▽レナは ほだされた!

そんなゆるい会話をして、では立ち去ろうかと全員が踵(きびす)を返した時、ふと、レナの首元に揺れていた黒いネックレスがふわりと宙に浮かぶ。

「……えっ」

紐の輪っかが長めにつくられていたのがアダになってしまい、ネックレスの紐はレナの頭をするりと通り抜けると、不自然な風に巻き込まれさらわれていってしまった…!

この首飾りはただの首飾りではない。
主人(オカン)のためにとモスラがそれこそ身を切って作った”モスラの呼び笛”である。
レナと従魔先輩たちの目がギラリと光る。絶対、盗られてなるものか…。

「…ウチの子の口吻を奪われてたまるものかぁーーーッ!!」

『『『『弟よーーーーっ!!』』』』

シリアスさんは逃亡してしまった。皆、キャラが一瞬で崩壊している。

▽不自然な 風を 追え!

モスラの呼び笛を奪った風は、レナ達のあまりの剣幕に驚いたのか、ビクビクゥッ!と浮かせたネックレスを数回震わせたあと、彼女達がなんとか追いかけてこれそうなギリギリの速度で森の奥へと逃げていく。
ときどきその場にとどまり後方を確認して、速度調整をしていた。

…どこかへ誘い出そうとしている…?

レナはネックレスにまとわりついた風の不可解な動きに疑問をもったが、しかし、可愛い従魔(むすこ)からのプレゼントを奪われるまいとひたすら走り続けた。

やがて少しだけ開けた場所に出て、風はネックレスを大きな岩の上にそっと丁寧に置くと、…消えていった。

ずいぶんと森の奥深くに来てしまったようである。周りはもうずいぶんと薄暗い。
ぜえはあと全身で激しく息をしながら、レナは置かれた”モスラの呼び笛”に大急ぎで手を伸ばし、傷がないことを確認して、大切そうに胸に抱え込む。
…気を抜いて盗られちゃってごめんね!と、強く反省していた。
従魔たちはホッと一息つきながらも、辺りを油断なく警戒している。あの不自然すぎる風が自分たちをここに誘い込んだ意味とは、と…事態を重く考えていた。

森には、ときおり葉がこすれるわずかな音のみが響いている。
…かと思いきや、そこそこ大きな水音がレナの耳に届いた。従魔たちと目を合わせる。
そちらの方向に全員で目を向けると、遠くに泉が見えていた。

『……あっ!』

リリーがふと、驚きの声をあげる。
視線が泉の方を向いていたので、他の皆もそちらを更に目を凝らして見つめた。

ーー薄暗い森の中にまぶしく光る金色。
泉の中にはぽつんと、レナたちに背をむけて、一人の人物が佇んでいた。

白いなめらかな肌と上質な金色の髪が、とある存在をいやでも想像させる。レナは表情を驚愕に染めた。

「…まさか…[幻覚]でつくられた精霊シルフィーネ!?
みんな、気をつけて!…電気ビリビリ攻撃がくるかもしれないから!」

『『『きゃーーーーっ!?』』』

▽レナさんの 天然爆撃!

「違います」

耳に心地いい男性のテノールの声で返事がかえってくる。
リリーは心底おかしそうにお腹を抱えて大笑いし、撃沈していた。彼女には、その人物が誰なのか魂を通して視えていたのだ。

『クスクスクスクスッ!!ひ、ひぅーー…!お、お腹くるしいよーーっ!』

「…久しぶり…。相変わらず、あなたたちは愉快だね?」

「!?……あーーーっ」

レナさん子供たちの前で人を指差しちゃダメ!

▽…なつかしの 金色モンスターが あらわれた!

 

 

 

 

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