4:レベリング……からの?

「それでは、自己紹介をしてくれるかな」

『『わーい!ぱふぱふー!』』

「どこでそういう言葉を覚えたんだろうね、貴方たちは?
お名前をお願いします」

『『ありませーーん!』』

「! そうなの…?」

『モンスターに名前は無いんだよーー?』
『だからね、レナが自由に名付けてくれていーんだよー?』

スライムたちにそう言われて、ふむ、と顎に手をやり考える新人ご主人様。

「うーん。…じっくり悩んでから、素敵な名前をつけてあげたいね。
大切な仲間だもの。
先に貴方たちのステータスを見ようかな」

『やーん!』『えっちー!』

「えっ!?
…もー、そういう事言ってちゃかさないのっ」

『『きゃはははっ♪』』

小都市ダナツェラ近くの草原の片隅では、レナと、従魔になったスライムたちが楽しそうに話しあっている。
スライムたちを従魔にしたのがつい先ほど。
レナ自身もレベルアップし、従魔に関するスキルも取得できたので、早々に皆でレベリングを開始したいところだった。

何はともあれ、まずはお互いのステータスの確認をしよう。
主人の弱ステータスはどう変化しているのか?

「ギルドカード:ランクG
名前:藤堂(とうどう) レナ
職業:魔物使い(モンスターテイマー)LV.2
装備:セーラー服・革靴・鞄
適性:黒魔法・緑魔法

体力:16(+1)
知力:51(+1)
素早さ:12
魔力:52(+2)
運:測定不能

スキル:[従魔契約]、[鼓舞]、[伝令]、[従順]、[従魔回復]

従魔:スライムA、スライムB

ギフト:(?)」

まずまずというところ。
ちなみに、この異世界ラナシュの一般的な大人のステータスは体力値・素早さが30、知力や魔力は20くらい。
それから考えると、身体能力に限って言えばレナはひどいもので、逆に頭は良いようだった。

まあ、冒険者ともなるとここにさらに職業数値とレベルが足されるわけだから、魔法使いで知力50を超えている者もザラにいるし、レナは冒険者としてけして何かが突出して優秀とは言い難かったが。
知力は、まずもともとの頭の良さが基準になっていて、それがレベルで底上げされると魔法の精度や威力などが増すというステータスだ。

「はあ…」
それは本人も分かっていて、肩を落とす。

まだまだ弱くて未熟感が拭えないレナだが、従魔を得て、ついでに2日目でレベルアップも出来たのは幸先のいいスタートだったと言えるだろう。
これから頑張ろう…!と、心をポジティブな方に切り替えた。

もう、一人じゃないのだから。
その事がとても心強かった。
可愛らしいスライムたちを見つめて、嬉しそうに微笑む。

「次は貴方たちのステータスを見させてね」

『『えっちーー!』』

「もー…!」

おふざけの多い従魔のステータスも見ていく。

スライムと言えば、日本ゲームでは一番初期に出てくる定番かませ弱モンスターだが、果たして彼らの強さはどのようなものか?
ここでステータス値が酷いようなら、レベリングは大変になる。
自分(レナ)より強いといいなー、なんて淡く期待しつつ、ギルドカードの”従魔”の項目を指でつついてみた。

「名前:スライムA(仮)
種族:プチスライム(赤)LV.3
適性:赤魔法

体力:17
知力:15
素早さ:20
魔力:8
運:7

スキル:[溶解]
ギフト:[全状態異常耐性]☆4」

「名前:スライムB(仮)
種族:プチスライム(青)LV.3
適性:青魔法

体力:16
知力:15
素早さ:21
魔力:8
運:7

スキル:[溶解]
ギフト:[全状態異常耐性]☆4」

どうやら種族名はプチスライムというらしい。

「! 私よりも素早いし、体力もあるんだね」

『『えっへん!』』

「あはは、すごいねー。
それに状態異常耐性か。☆はなんだろう」

『『分かんなーーい』』

「じゃ、あとでギルドで聞こうね。
…この数値に私の[鼓舞]スキルもを合わせれば、いい感じに戦えるかもしれないな」

さっそく戦い方を模索するレナ。
スライムたちを指の腹でいい子いい子と撫でると、ぷよぷよの身体で精一杯押し返してきた。
弾力が心地いい。

レナの新しいスキルについて、一覧で紹介しておこう。

ーーーーー
[鼓舞]…従魔たちのテンションを上げる。体力値、素早さが上がりクリティカルが出やすくなるが、攻撃のミスも増える。

[伝令]…どんなに離れた場所にいても、従魔に指示を飛ばすことができる。

[従順]…興奮状態になった従魔の気を静め、従わせる。この時、従わせるための言葉をプラスすると更に効果的。

[従魔回復]…従魔専門の回復魔法。どの属性の従魔でも、このスキルで回復することが出来る。
ーーーーー

どれも従魔専門ではあるが、なかなか使い勝手の良さそうなスキルばかりだ。

「従魔回復の、どの属性の従魔でも…ってどういう意味?」

レナが悩み、首をかしげていると、これはスライム達が助言してくれた。

『相性によって緑魔法のヒールじゃ回復できないモンスターもいるのー!』
『おばけーー!』

「なるほど。ゴースト系にも気にせず使えます、ってことだね?」

子供っぽい話し方だけど、まあ分かりやすい説明だった。
この草原しかまだ知らない未熟な魔物たちの方が、異世界初心者なレナよりは物知りらしい。
こうして情報をくれるのはとても助かる。
「ありがとうー」とお礼を言ったら、嬉しそうにくるくると踊っていた。

(…さっきは目を逸らしていたけれど)

改めてスライムたちのステータスをじっくり確認してみるレナ。何やら[溶解]なる恐ろしげなスキルを持っているのだ。
そろーり、とビビりながら項目をタッチしてみたら、「身体に取り込んだ対象物を溶かす。基本的に雑食」と表示された。

「うわ……貴方たちと戦わずに済んで本当によかったかも……!」

すっごい引きつった声が出た。
もしあのままスライム達と戦うことになっていたら、レナは喰べられてこの世にいなかったかもしれない。

『だってー、レナと遊ぶの楽しかったんだもーん』
『チョコレートもくれたし、優しかったもーん』
『『だからね。好き好きーーー!』』

スライムがぷよぷよと跳ねながらレナに言う。

「うっ……私も大好きぃーーーっ!」

感動ゲージがあっけなく振り切れた。
このさっそくの親密度は、従魔契約により魂が繋がったことも影響しているかもしれない。

主人と従魔はお互いにひしっと抱きしめあって、ぐりぐりと頭をこすり付けあう。
スライムの粘膜で、レナの髪の毛がだんだんツヤツヤになってくる。
『きゃーーっ!』と、従魔の楽しそうな声が草原に響いた。

「……さあ!特訓を始めましょうか?」

『『はーーい!』』

3人の戦闘訓練はようやく始まった。

***

「まず、[鼓舞]スキルでどれだけ能力値が上がるのか確認をするね。
えーと、捧げた魔力の分だけ追加効果が大きくなるのか。
じゃ、10くらいにしよう。いくよー?」

『『きてぇーー!』』

「…スキル[鼓舞]!」

ぐあっ、とスライム達の身体が縦に膨らんだ。
だ円の形になり、ゼリー状の表面はピンと張って、闘志に満ち満ちている様子。

「わ。気分はどう?」

『『やったるでぇーー!』』

「随分と燃えてるみたいだねー」

ギルドカードの従魔の項目を確認してみる。
「興奮状態」「攻撃力・素早さ+5」との表記が追記され、チカチカ光っていた。時間制限があることを表しているらしい。

レナは鞄から出したメモ用紙に、”スキル[鼓舞]効果=魔力に対して攻撃力・素早さが+1/2upする””興奮状態”と書き込んでおいた。
チートな力の無い自分たちには、こうした地道な努力こそが大切なのである。

時間を測ってみる。
なぜか充電の減らないスマホで見てみると、全くその場から動かない場合は、15分間「興奮状態」が保たれていた。
これが多いのか少ないのか?
また、実際に闘いに行った時の燃費はどうなるのか……分からないけどとりあえずメモ。記録は大切。

「うん。
これだけ数値が上がるようだったら、戦闘もできそう…かな?
貴方たちは今までこの辺りのモンスターを倒した事はある?」

『あるよー!毒殺ヘビとか、喰べるよー』
『3日前に生まれたばっかりだからー、まだちょっとしか倒して無いけどー』

「毒殺……!?
す、すごいね。毒はもしかして効かないの?」

『『えっへん!』』

効かないらしい。
鋭い毒牙と締め付けで攻撃してくるヘビモンスターを倒したことがあるようだ。

身体が柔らかく、状態異常耐性のあるスライムならではの戦歴と言えようか。
ヘビの全身にうすーく張り付いて、じわじわ溶かしながら喰べていくらしい。

「うわ……グロ……げふんっ、じゃあ、ヘビのモンスターを探して倒すことにしようか」

にこっと笑う、レナの目が死んでいる。
もしもスライム達と戦う事になっていたら、なんて、実益の無い話はもう考えないでおこう。戦わずして、頼もしくて可愛い仲間ができたのだからそれでいいじゃない。

『『わーーい!』』

スライム達はヤる気十分である。
ごはんー!なんて言ってはしゃいでいて、頼もしい限りだ。

[鼓舞]スキルは、ヘビモンスターを見つけてから改めてかける事にした。
早々にかけて戦闘中に効果が切れる可能性もあるので、用心するに越したことは無い。

モンスターを探して草原をうろつく3名。
すごくこそこそ移動しているが、自分たちが先に見つからない為の対策である。

「……あっ!」

ガサガサ、と草むらが不自然に揺れる。
…丸々太った胴をくねらせながら、毒殺ヘビ(多分)が姿を現した!

▽毒殺ヘビ(仮)があらわれた!×1

相変わらず恐怖心をすごく誘う見た目だ。レナが昨日初めに見たヘビと、同じ種類のように見える。
ビビりながらもスライム達と目を合わせてみたら、コクっと頼もしく頷かれた。

ファーストバトルは、この蛇との戦闘になるらしい。

ふーーっ、と細く息を吐きながら、レナは獲物を半眼で見つめる。
スライム達前衛よりも、彼女の方がよっぽど緊張していた。

「……頑張ろうね!」

『『やったるでぇーー!』』

「くすっ」

…また、励まされてしまったのかもしれない。
彼らの動きと喋り方は、気弱な主人の心をとっても和ませてくれる。

「…いくよ。スキル[鼓舞]!」

『『(ぷよーーん!)』』

戦闘準備にはいった。
魔力20で、スライム達に[鼓舞]スキルをかける。
…絶対、勝ちたい!
ここで魔力を惜しんで、スライムたちを傷つけさせたくなかった。

そして、もしものために回復スキルを使う事も頭に入れておく。
ヘビを従魔にしたい訳ではなかったので、不意をつくやり方で倒す心算のレナだった。
卑怯?弱者は、知恵を絞ってなんぼなのだ。

スライム達がどれだけ出来るのかは知らない。しかし本人たちができると言うなら、信用すると決めたのだ。
キリッとした声で主人は指示を飛ばす。

「…貴方たちはヘビに見つからないように、地面に伏せる形で側まで移動して。
そして近づいたら、一気に表面にまとわり付くの。
いつもしてるみたいに気道を塞いで、窒息させながら、喰べていって欲しい」

えぐい。

『あいあいさー!』
『おまかせあれー!』

「お願いね…!」

だが、これがいつもの彼らのやり方なのだった。
一番慣れてて、確実に倒せる方法のようだし、レナには手段をより好みする余裕なんてない。

地面に伏せて移動、という所がレナオリジナルの指示だ。
これで、攻撃前に発見されにくくなるはず…
スライムは透明感のある体をしているので、薄ーく広がれば、赤と青の派手な色も目立たない。

「スキルの継続時間は限られているし。
行ってきてくれる…?」

頼む形になっている所がレナらしかった。
戦闘開始の合図だ。

スライム達は、返事をする時間も惜しむようにぷるっと一度大きく弾むと、ぐよーんと地面にうすく広がる。
そしてそのまま、地を滑るように移動して、ヘビの元へ向かって行った!

芝の緑色が透けて、見事な擬態が出来ているのはまさに計算通り。

「(気をつけて…!行ってらっしゃい)」

草原内の様子を気にかけつつも、ヘビモンスターの方を睨むように見つめ目を逸らさないレナ。
祈るような気持ちで、従魔の戦闘を見守………。
…ーーーーーーーーッッ!!!

「スキル[伝令]!
…危ない!左から別のヘビ2体が貴方たちを狙ってる、よけて!!」

『『!?』』

すさささッ!とゼリーボディの広がりを戻す事によって、スライムは別のヘビの横槍な攻撃をかわした。

わずかでも助力しようと、レナが立ち上がり駆け出す。
「ここだよーーッ!!」
走りざま声を上げて、自分へと注意を引きつけた。
…ヘビ3体がジロリと凶悪に彼女を睨めつける。
かかった!

その隙をついたスライムが、身体をまたうすーーく伸ばしてバッとヘビに覆いかぶさった。
お互いに協力して、3体同時に包みこんでいる。
バタバタ暴れるヘビ。
『『スキル[溶解]ー!』』
しかし、表皮をどんどんとエグく溶かされていく。

…………。
結論から言えば、戦いはスライムたちだけであっけなく勝利し終わった。
ぺたん、と、放心状態のレナが地面に座り込む。
初めての戦闘で予想外の乱入もあり、気を張りつめさせていたのだ。はーーっ、と長くため息を吐いていた。

スライムに纏わり付かれたヘビは、結局何の抵抗も出来ずに倒された。
毒牙を刺そうにも効かないし、むしろスライムを通過して自分に刺さるだけ、締め付けようにもゼリーボディは薄すぎる。
…どこまでも一方的に喰いつくされていった。

[鼓舞]スキル効果で、従魔の攻撃力(溶解力?)が上がっていたのも大きいだろう。
『『いつもより大きく広がっておりまーーす!』』なんて声が聞こえて来ていた。

従魔の「興奮状態」は、ヘビが息絶えるまでの時間、十分にもってくれていたようだ。

赤い肉と骨を晒しながらの捕食シーンはめちゃグロだったけど。

間近で見ていたレナは吐きそうになったが、「従魔が頑張っている時に主人がそんなんでどうするの…!」と喝を入れて、ギリギリで耐えきった。

青白い顔だが、頑張ってくれたスライム(血濡れ)たちに「ナイス!」と親指グッ!しておく。
嬉しそうにぽよーーん!とジャンプして返事をしてくれた。
あっ。ヘビの血が飛び散っている……

口元を手でおおいながら、無言でおとなしく待っていると、彼らの食事はようやく終わったようだ。
ヘビ肉は跡形もなくなり、キレイに舐め尽くされた軟骨だけがぽつりと転がっていた。
どこに肉が消えたのか?
スライムは1.5倍くらいに丸く膨れ上がっている。満腹で満足そう。

労わりの声をかけるレナ。

「お疲れさまー!」

『これね、レナにあげるー!』『おすそ分けー!』

「あ、ありがとう……!?」

▽ヘビの軟骨を手に入れた!×3
いらない。
主人は気力だけでお礼を言い、軟骨をカバンに…しまった。
粘液がねちょっ……ああっ…!
…気にしてはいけない。意識を逸らそう。

「すっごく強かったねぇー……!」

『『えへん!!!』』

胸を張るスライムたち。
……と、レナの頭の中に、またしてもベルの甲高い音が響いた。

<<従魔:プチスライムのレベルが上がりました!+2>>
<<ギルドカードを確認して下さい>>
<<☆クラスチェンジの条件を満たしました!>>

「!」

……クラスチェンジのお知らせ?

今回はスライムたちのみのレベルアップのようだ。
レナは助力以外ほとんど何もしていなかったから、仕方ないだろう。

プチスライム達は何に進化するんだろうか?
従魔が強くなるのはとても嬉しいな。ふふっと笑うレナ。
どうか可愛く進化して欲しいなー、なんて思いながら、ウキウキとギルドカードを取り出した。

<<クラスチェンジ先:ミニ・ジュエルスライム>>
<<進化させるには、種族名項目をタップして下さい>>

なんかすごそうだ。
ジュエルというキラキラした響きに、思わず美スライム進化への期待が高まる。
ジュエルスライムが何たるかも分からなかったし、とりあえず言われるがままに項目をタッチしてみた。

【ミニ・ジュエルスライム】
…宝石のように輝くカラダを持った、希少種のスライム。まだまだ未熟でサイズは小さい。
1日に一度、体色の宝石を生みだすという特徴を持つ。
特殊スキル[超硬化]を進化時に取得する。

丁寧な説明文がカードに浮かび上がった。
「うわ。希少種とか…」
レナが唖然と呟く同時に、プチスライムたちが身体をくねくねとよじりだす。

『…あついぃーー!』
『なにー?内側がジリジリ、ジワジワするのー!』

「…わわわっ!?
ご、ごめん!私が迂闊にタップしちゃったせいだね!?」

『『ううーーー!』』

熱くて嫌がっている様子。
レナが、慌てて下じきで従魔たちをあおぐ。
かいがいしいお世話姿ですご主人さま。

縦にぐよーん、横にうにょーんと落ち着きなく伸びていたスライムたちは、いきなりポン!とまん丸く風船のように膨らんだ。
その身体の中心がキラキラと輝いている。
しゅううぅ、と順調に小さくしぼんでいって…

<<種族:プチスライム→ミニ・ジュエルスライムに進化しました!>>
<<ギルドカードを確認して下さい>>
<<スキル[超硬化]を取得しました>>

クラスチェンジ完了ー!
その見た目は一言で言うなら、

「…ゴーージャスゥーーー!!」

こうだ。

まずツヤが段違いで、ボディ全体がキラキラ輝いてすら見える。
サイズは、みかん大からグレープフルーツ大に変化した。
ボディ中心には硬そうな核が存在していて、表面以上にキラッキラなまさに宝石仕様。トンデモ美スライムになっていた。

思わずうっとりと見つめてしまう主人。

スライムたち自身は、自分の身体の変化に戸惑っているのか、飛んだり跳ねたりしまくって、動きを確認している。
その度に身体がキラキラと輝くのだ。さすがジュエル。
何度もジャンプしていたが…どこかで納得できるポイントがあったのか、ぷよん!とカッコ良くポーズを決めてフィニッシュを迎えていた。
やんちゃな中身は変わっていないらしい。

「わー…!すっごく綺麗だよー」

『『もっと褒めてもいいのよーー?』』

「ステータスを見せてね」

『『やーーん!』』

いつものおふざけに空気がなごむ。
クラスチェンジ後のスライムたちの情報は、このように変化していた。

「名前:スライムA(仮)
種族:ミニ・ジュエルスライム(赤)LV.5
適性:赤魔法

体力:27(+10)
知力:20(+5)
素早さ:30(+10)
魔力:18(+10)
運:14(+7)

スキル:[溶解]、[超硬化]
ギフト:[全状態異常耐性]☆4」

「名前:スライムB(仮)
種族:ミニ・ジュエルスライム(青)LV.5
適性:青魔法

体力:26(+10)
知力:20(+5)
素早さ:31(+10)
魔力:18(+10)
運:14(+7)

スキル:[溶解]、[超硬化]
ギフト:[全状態異常耐性]☆4」

「うわずるい」

何これすごい。
ステータス値の上昇がチートすぎる…!
クラスチェンジ時のボーナス的なものもあるのだろうか?
一気に、ヒト族の大人並みに頑丈なステータスになってしまっていた。

『すごいー?』『強いー?』

「えっ?ええ……あの、すごくすごいです…!」

動揺して日本語がおかしなことになっているレナ。
何度も、すごくすごいと繰り返す。

忘れてはいけない。彼らは従魔で、戦闘時は主人のスキルによってさらにステータスが上がるのだ。
ね、ずるいでしょう?

固まっているレナに、スライム達が甘えたように声をかける。

『『お名前ちょーだい?』』

「!……今?」

『『うん!』』

知力が上がって、自我がより出て来たのだろうか。
先ほどは催促されなかったが、今は輝く瞳で(イメージ)彼らは名前をねだり、レナを見つめていた。

名前があった方がいいのは確かである。
実はレナは、考えてなくもなかった。

「あなたたちは、男の子?女の子?」

『『両方!どっちにでもなれるの!』』

「!? そっかー。じゃあね。
赤スライムさんが”紅葉(クレハ)”。
青スライムさんが”泉(イズミ)”はどうかな…?」

『クレハ!』
『イズミ!』

「気に入ってくれた?」

『『うん!!』』

スライムたちは嬉しそうに、レナの膝の上でポンポンと跳ねた。

▽レナは従魔:クレハとイズミを仲間にした!

そろそろ暗くなってきたようだ。
魔力も心もとないし、早めにダナツェラの街へ戻ろう。

 

 

 

 

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