30:酒場

目の前には従魔に貼り付かれた少年娘。大きな声で笑う彼女のパーティ。集まる周囲の視線。青ざめるご主人さま。

レナはとてもカオスな場の中心に望まず放り込まれていた。
あわてて、従魔をパトリシアとやらから引っぺがす。

「う、うわーー!?すみません…!
こら、みんな離れなさーいっ」

『『天下のレナ様に言いがかりをつけるとは…何事じゃあーーッ!』』
『うちのお姉様怖がらせるなんて許せないーー!ばかーっ』
『虫まみれに…してあげようか…?クスクスッ…』

ちなみにリリーは未遂である。

「もう…!」

従魔たちのタックルは軽いものだったので、パトリシアに大したダメージは無かったが、顔にへばりつかれていて呼吸が苦しかったのか少し咳き込んでいた。
なんとか魔物を腕の中に収めたレナは、申し訳なさそうに頭を下げる。
従魔たちは主人に抱きしめられてなおも、きしゃーー!とパトリシアを威嚇していた。

本気で威嚇していた訳ではないので大した迫力も無く、受付嬢たちはクスクス笑いながら彼女らの様子を見ている。
冒険者同士でこの程度の小競り合いなら、まだまだかわいいものなのである。
魔物が攻撃を軽いタックル程度にとどめたのは、それなりの知能と理性があるからだろう。そう考えて、わざわざ出しゃばることはしなかった。

パトリシアはいいようにやられて恥ずかしかったのか、顔を赤くして一度軽く頭を振ると、再びレナを睨(ね)めつけてきたが、そんな彼女の頭上には大きな手がぬっと現れる。
そのまま、わしゃわしゃっと手荒く髪を掻き乱されていた。

「ーーうっわッ!?
っおいお前、コラ…いてーんだよゴルダロ…!離せ!」

「がははははッ!
今のはお前さんが悪いぞー、パトリシア。
こっちの嬢ちゃんはもう自分の従魔たちの非は謝っただろう?
お前さんもちゃんと頭を下げなきゃならんよ。
ホラ、謝んな。
…よお!久しぶりだなぁ、嬢ちゃん!」

「藤堂(とうどう) レナですよー…」

「そういや、そんな名前だったなァ!はははっ」

「…なに。アンタら、知り合いだったの…?」

パトリシアが胡乱(うろん)な目付きで、ゴルダロの手のひらを抓(つね)りつつ彼を見上げる。

「おう。一緒に飯を食う約束をした仲だぜ!」

「なになに~?ゴルたんの知り合いなの?」
「幼女だねー」

「おうともよ!」

「いや、成人してますから…!?
えーと、ゴルダロさん。適当に返事しちゃ駄目ですー…!」

何やら話がこんがらがってきた。…元々か。
ゴルダロパーティの面々が思い思いに発言するものだから、話が逸れまくっている。
元々は、狩られたサーベルキャットの話題だったはずだ。
「ここで騒いでると迷惑になっちゃいますし、せめて場所を変えてお話しませんか?」
というレナの空気を読んだ一言で、ゴルダロパーティとレナたちは揃って酒場に移動することになった。

パーティリーダーのゴルダロはギルド内での信頼も厚かったので、新人のレナが彼らと酒場に行くことに対しても、受付嬢たちは口出ししていない。
「飲みすぎちゃダメよ~」と明るく一言添える程度にとどめた。

レナとてもう成人しているし、よほど酷い喧嘩でもない限り冒険者間のやり取りにはギルド側は介入はしないのが規則なのだ。
ちなみに、受付嬢たちは、それぞれが有能な美しくて戦える実力者ばかりである。
素行の悪い冒険者たちがギルド内で諍(いさか)いを起こした時には、彼女らにコテンパンにされるのが通例だった。
バイバーイ、またね、と明るく手を振って見送ってくれている。

レナはゴルダロパーティの面々に笑顔で対応しながらも、内心ではため息をついていた。

(夕飯は虎ステーキの予定だったんだけどなぁ…はあ。
サーベルキャットって、討伐クエストを受けてないと倒しちゃいけなかったとか…?
でも、こっちも命がかかってたんだよー)

まだ虎ステーキに未練タラタラのようである。
それに、外食となると、従魔たちをヒト型にするわけにもいかないので、彼らに悪いなーと思っていた。
ごはんは魔人族状態の方が美味しく食べられるらしいのだ。

他者を攻撃してしまった従魔たちがペナルティを受けなかったのは良かったけど…パトリシアを怖く感じてしまっていたレナ。
こっそりこっそり、彼女を見上げる。
しかし、バチッ!と、2人の視線はぶつかり合ってしまった。
ビビったレナだが、グリーンの鋭い瞳は彼女から素早く逸らされる。

そして、蚊のなくようなささやかな声で「…驚かしたのはごめん」と呟きが聞こえてきた。

目を丸くしながら、レナも小声で「お互い様です、すみませんでした」と返す。

…もしかしたら、そんなに悪い人じゃないのかもしれない。
単純な少女はそう感じて、腕の中でムスーッとしている従魔たちをやさしく撫でて、ふうっ、と軽く息を吐いた。

お互いの小さな謝罪は、夜の食堂街のにぎやかさに紛れて他の誰にも気付かれなかった。

***

冒険者や肉体労働をしている者たちが多く集まる、とても騒がしい大衆酒場「黄金の杯」。
その片隅の大人数用丸テーブルに、レナたちはそれぞれ腰掛ける。
なんとも気まずいことに、レナとパトリシアは隣同士だった。
余計な気を効かせたパーティメンバーがニヤニヤとしながら、落ち着かない様子の少女2人を眺めている。

視線に気付いたパトリシアが「何見てんだよ!」と顔を赤くしながらメンバーに突っかかっていっていた。
彼女を片手で軽くいなしながら、ゴルダロが乾杯の音頭を取る。
それぞれの飲み物の入った杯の口が、カツン!と小気味よく触れ合った。

「ゴホン。……えーと、まあ、小難しい挨拶はなしだな。乾杯ッ!!」

「「「「かんぱーいっ!!」」」」

掛け声を口にすると、それぞれが杯をぐいっと傾ける。
ちまちまジュースを飲んでいるのはレナだけで、他の者は皆、この食堂名物の大ジョッキビールを豪快に飲み干していた。
レナと同じ歳だというパトリシアもビールが大好きらしい。…ますます乙女らしくない…げふん。

ジョッキを一気飲みしてぷはあっ!と満足そうな声を漏らした全員の口の周りに、白い泡のヒゲがついている。
ビールを注文した4名が、向かい側に座っている者の顔を指差して大笑いしていた。
こういう、いかにも冒険者っぽいにぎやかな雰囲気もいいものだなぁ…と、レナもようやくリラックスしてきた様子。

「あ。すみませんお姉さん、ミックスジュースを4つ追加でお願いしますー。お会計は別で」

律儀にも従魔のぶんは別会計で、ご主人さまはジュースを追加注文する。
ちなみに、彼女本人のごはんはゴルダロが奢ってくれる事になっていた。
しかし、目ざとくレナの小声の注文を聞いていたパトリシアが、ウエイトレスの腕を掴みからむ。

「いーや、オネーサン、お会計一緒でいいよー。
…全部ゴルダロ払いなッ!ハハッ!」

「おっ?いいぞいいぞー!
なんだ、嬢ちゃん?遠慮しなくてかまわんのだぞ。それくらいは稼いでおるのだ!」

「ちょっ、さっそく言葉使いおかしいんだけどぉ、ゴルダロォー!
…もう酔ってんでしょ?」

「てか、いいかげんお嬢さんのこと名前で呼んでやれよなー」

「「ひゅーひゅー!」」

「ぎゃははははっ、うっぜーー!」

「うむ。お前さんの笑い声は淑女らしくないぞー、パトリシア!がははははッ!」

全員、絡まれるととてもめんどくさそうな避けたいレベルの酔っ払いである。
渦中のレナは置いてきぼりになっていた。本人も驚きの方向に話が進んでいるが、中身のないただの悪ノリである。
あれほどご執心だったサーベルキャットはどうしたのか…?

さっきまで仏頂面だったパトリシアは、アルコールが入ったとたんにご機嫌になって笑いだし、いつの間にやらまたもレナと肩を組んでいた。
笑い上戸の絡み酒タイプらしい。
身近にお酒を嗜(たしな)む者がいなかったレナは、変化に驚いている。

今回は不穏な雰囲気でもないので、従魔たちもおとなしくジュースを口にしていた。
主人たちに目を配ってはいたが。

「ふぅーん。これくらいオンナノコっぽければ、キャットにも襲われるのかねー…?」

パトリシアはいきなり頭をぐいっとレナに近づけて、幼めな造りの顔をまじまじと品定めし始める。

▽従魔一同の ぷよもふヒラヒラタックル!
▽不届き者は イスから 転げ落ちた!

食堂の片隅でドッと笑いが起きて、パーティメンバーはお腹を抱えながら机に突っ伏す。
注目を浴びたご主人さまの精神力が再びガリガリ削られていった。

レナに従魔を引っぺがしてもらったパトリシアは、また顔を赤くしてキーーッ!と喚いている。なんとも面倒な少女だ。

「…なんだよーー!?
ちょーっと、レナのオンナノコな雰囲気を今後の参考にしようかと思ったダケじゃーんっ!
魔物たち。どんだけ、主人のこと好きなんだよーー!?」

『『超好きにきまっとるわぁーーッ!!』』
『もう、すーーっごく、大好きだからッ!』
『レナ様従えてぇーーー!』

「え…ちょ、怖…。何か言ってんの?この子ら…」

従魔のあまりの剣幕(けんまく)に少々ビビったパトリシアが、レナに小さく尋ねる。
ご主人さまにしてみれば、この会話の通訳をさせられるのはただの羞恥プレイなのだが。

「え、えーっとね…。その、皆私の事がとても好きだそうです…」

「「あははっ!モテモテじゃーーん!」」

「ぶははははッ!!」
「ちょ、くはははは…!」

▽ご主人さまは 赤面している!

「あああぁ……恥ずかしいよぉー…」

『『『『むぅーーーー!』』』』

涙を流して爆笑するパーティメンバーに、照れまくるレナ。むくれる従魔たち。よりいっそう集まる視線。

皆おちつけ、いい加減サーベルキャットの話に移ろう。

「サーベルキャットに追いかけられたので、逃げながら対策を考えて、仕留めちゃったんですけど。
何かマズかったですか…?」

気持ちをなんとか切り替えたレナが、控えめにパトリシアに尋ねる。
無垢な瞳に見上げられた茶髪娘は、う…、と言葉を詰まらせていた。

ギルドでレナに威圧的に絡んだのも、いうなればただのクエスト失敗の八つ当たりだったのだ。成果の無いまま帰還してしまい、気が立っていた。
ふいっと気まずそうに目を逸らした彼女は、ぽつぽつと語り始める。

「いや…。別に、問題がある訳じゃないよ。
クエストを受けてた奴しか狩っちゃいけないとか、そういう決まりは無いからなー。
襲われてたなら、尚更。逃げるなり、討ちとるなりしないとこっちの身が危ないし」

「そうでしたか。
パトリシアさんは、ランクアップの最終クエストにサーベルキャットの討伐を選んでいたんですか…?」

「あー…うん。そう。
Eランクになるには、採取クエスト2つ、手伝い系のクエスト2つ、討伐クエスト3つを連続でこなさなくちゃいけないじゃん?
で、ようやく6つ成功させて、最後に受けたのがサーベルキャット討伐だったんだよねー。
…ちっくしょう!また一(イチ)からやり直しだわー…」

「それはショックですよね」

「だろーー!?あっ、…ごめん」

▽従魔が見ている!

「だから、助言はしただろうが。
最後なんだからもっと無難な討伐依頼を勧めるぞ、と」

「……だってぇーー」

ゴルダロが苦笑しながらパトリシアを見やると、彼女は子どものように唇を尖らせた。

アルコールの影響でいつもに増して失言の多くなった彼女は、レナに対して自らの言葉を謝り、不思議そうに黒い瞳を見つめる。

「レナの狩ったキャットって、オレンジベースのしましま毛皮に、緑の目だったか?」

「んー…。確か、そうです」

「そーなんだ。じゃあ、私の依頼になってたキャットと同じかも…。
どの辺でソイツらに会ったの?」

「草原のド真ん中ですねー。一体だけですけど…」

複数のキャットに追われたら命は無かっただろうな…と、ぶるりと身震いするレナ。

「……なんでだろーなぁ。
サーベルキャットは自分が作った巣穴の近くだけを生涯のテリトリーとして過ごす。居場所はめったに移さない。
私が今回の依頼を受けたのは、その巣穴が多くある場所が見つかったからなんだよ。草原じゃなく岩場だったんだけどね。
でも、行って見たらもぬけの殻だったんだよなー。
…アンタの乙女度が高かったからキャットがわざわざ嗅ぎつけて移動した…?まさかね」

「あ、あはははは。まさかねー…」

高いのは、時に厄介な幸運すぎるステータスである。いい仕事しすぎだ。
比較的ドライな思考のレナさんの乙女度はけっこう低い。
乾いた笑いをもらすレナに、何故かジト目なパトリシア。
レナの言葉に、どこか納得していない様子だった。

「…アンタ、まだFランクになったばっからしいじゃん?
まさか、嘘、ついてないよな…。
他のやつの狩りの成果、奪ってたりしてないだろうなー」

「…!?」

レナが目を丸くしている。

「おいコラ…パトリシア!
お前さん、酔ってるとはいえ言い過ぎだぞー!?
この素直の塊みたいな嬢ちゃんが、悪どい事すると本気で思ってるワケじゃないだろう?
…早く謝れよ」

「………ふーんっ」

ゴルダロの苦言に、パトリシアは拗(す)ねたように顰(しか)めっ面をして皆に背を向けると、ウエイトレスにビールを2杯も追加注文した。
あまりに酷い失言にさすがのゴルダロも眉を顰(しか)める中、それらを全て飲み干してしまう。
料理が来る前にアルコールだけを大量摂取したせいで悪酔いしたのか、頭を抱えて座ったまま眠ってしまった。
まさにヤケ酒だったようだ。

謝らないまま場を濁した年若い少女に対して、パーティメンバーの大人組はそろってため息を吐く。
いきなり身に覚えのない悪行を疑われたレナは、動揺したままパトリシアをただ見つめている。
従魔?皆さんの想像の通り不機嫌だ。

すまなさそうに髪のない頭を掻いたゴルダロが、少女の代わりにレナに謝る。彼はいわば、パトリシアの保護者のような立場だった。

「…悪いなあ、嬢ちゃん。嫌な気分にさせちまったな。
パトリシアも悪いヤツではないんだが、今はどうにも情緒不安定でな…。
それに、とにかくランクアップを急いでいたから、今回は荒れちまったみたいだ。嬢ちゃんに言った言葉も全部八つ当たりだろう。
すまん!」

「い、いえ…!
そんなに謝らないでください。
確かに、パトリシアさんはちょっと怖かったですけど…自分達でも、サーベルキャットを倒せたのは運が良かったからだと思ってますから。
皆さんが不思議に思うのも、仕方のない事です。
私は実際弱いし、今回も戦力になってくれたのは従魔たちですから」

「うわーお…!
お嬢さん、ホントいい子なんだねー」
「うんうん。撫でてもいい?」

『『『『きしゃーーーー!!』』』』

食堂の片隅は、またも騒がしくなる。
笑いが起きて場がなごむ。
荒れていたパトリシアについて、踊り子風のお姉さんが事情を語ってくれた。

「この子、最近両親を亡くしたのよ。
私たちのパーティの一員だったんだけどね…。
両親2人で人数制限のある討伐助力クエストを受けてたんだけど、それは依頼者の罠だったの。
狙いのモンスターを狩ったあと、成果を独占するために、依頼人の冒険者たちはこの子の両親を殺したわ。
それは後々ギルド側にバレて、冒険者たちは犯罪奴隷に身を落とされたんだけどねー。
パトリシアはまだ気持ちの整理がついてないみたいで。
まあ、まだ若いし当然かもしれないけど…。
がむしゃらに難しい依頼を受けたり、疑心暗鬼になったりしてて不安定だったのよ。
そんな状況で貴方に会わせてしまって、ごめんなさい。
歳の近い女の子冒険者がいるって聞いたから、仲良くなって欲しいと思ってたんだ。
そうしたら気が晴れるかなって。
タイミングが悪かったみたいね…」

「そうだったんですか…」

レナは、うなされている様子のパトリシアを同情した表情で見ている。
先日のペット捜索を手伝った女の子が孤児だったといい、この世界ではやはり人が亡くなる事が多いようである。
モンスター達も驚異だし、悪人に会う可能性も日本よりはるかに高いのだろう。
それにしたって、パトリシアの両親の亡くなり方についてはあんまりだと思った。

「彼女さえ良ければ…。友達になれたら嬉しいですね」

自然と、そんな言葉が口から出ていた。
パーティの3人は驚いた表情で、レナを眺めている。やがて柔らかく笑って、レナを褒めてくれた。

「…おう!
もし嬢ちゃんが…あー、レナが良ければ、こいつと友達になってやってくれな!
今日のことは水に流せとは言わねぇ。またちゃんと謝るように、俺からパトリシアに言っておくぜ」

「まだ若いのにずいぶん懐が広いのねぇ。
お姉さん、感心しちゃったわー!
うふふっ、いい子いい子ー♪
…ありがとうね」

「まじで驚いたよ。てか、お嬢さんどう育ったらそんなにいい子になるんだー?
パトリシアにも見習わせたいなぁ。
いや、アレも根はいい奴なんだけどね。なにせ、意地っ張り見栄っ張りの目付きの悪いツンデレだからさー」

「それな!がははははッ!」
「損してるわよねぇ」

パトリシアの親代わりのつもりだと言うパーティメンバー3名の、彼女に向ける優しい視線に、レナも嬉しい気持ちになる。
親がいなくなった時の悲しい気持ちと、そんな時に支えてくれる人がいる有りがたさは、少女もよく知っていたのだ。

騒がしいゴルダロパーティの面々とは、その後たくさん飲んで食べて、笑顔で別れる事ができた。

トイリアの夜の街を、お腹を丸くしたレナと従魔たちが歩いている。

『まーた、レナってば絆されてるぅー』
『全く、困ったものですなっ』
『そんなご主人さまが、好きだけどね…?ふふっ』
『確かにー。でも、入れ込むのはほどほどにねー?』

「あははっ、ありがとう」

従魔たちの呆れ混じりのあたたかい言葉を聞いて、主人は照れ臭そうに笑う。
パトリシアと友達になるにしても、とりあえず彼女がもう少し落ち着いてからだよなーと考えながら、足取り軽くお宿♡に帰って行った。

***

翌日の冒険者ギルド前。

「……よし!
本当にサーベルキャットを倒せるだけの実力があったのか、私を納得させてみやがれ!レナ!
アンタを認められたら、もちろん謝ってやるよ。
…そんで、友達になろう。
いざ、尋常に勝負ーー!」

パトリシアはまったく落ち着いた様子もなく、酔いの残った青白い顔のままで、レナに対してとんでもない勝負を挑んでいた。
ツンデレ…なのだろうか?
友達に、の所は恥ずかしそうにすごく小声での発言である。

何様だアホウ、と、さすがに呆れた顔のゴルダロがパコンと彼女の頭を叩く。
あ、口を押さえて気持ち悪そうにしている…やばいかもしれない。

レナさんが半眼で、なんとも不器用な少女娘を眺めていた。

▽Next!…ツンデレ?娘とレナさんの歩み寄り。

 

 

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