133:モスラとアリスの旅立ち

モスラとアリスがアネース王国に帰る日が来た。
レナたちはシヴァガン王国からそれなりに離れた森林を訪れる。

モスラが降臨した時と同じ広場には、レナパーティ、魔術部のケットシーたち、ロベルト、宰相が集まった。
宰相のフットワークの軽さにレナたちは驚いたが、もちろん超多忙な彼がわざわざ送迎するなどかなりの特別待遇である。

「サディス宰相。ご要望頂いたコーヒー豆はできるだけ早急に取り寄せて配送しますね。ミレー大陸での人脈には自信があるのでおまかせ下さい」

「よろしくお願い申し上げます」

こういう繋がりもできていた。
その辺の有名商人に取り寄せを頼むよりも、珍しい品を好む富裕層とその商品を提供する顧客を持つミレー大陸の有名バイヤー、アリス・スチュアートに頼んだ方がコーヒー豆を早く手に入れられそうだと判断された。

アンベリール・ブレスレット、鍛冶工房イーベルアーニャ、宝飾店メディチ、ルネリアナ・ロマンス社、有名人数名……
アリスのジーニ大陸での顧客獲得は大勝利だったと言えるだろう。
可愛いホクホク顔なのも納得である。

「ここを訪れた時と同じく、雲の上を飛行してアネース王国に帰るつもりです。雲の上に辿り着くまでのモスラの風圧の調整は、ケットシーの皆様にお願いしますね」

『『『『にゃーーーー』』』』

まかせとけ! というように、魔術部のケットシーたち4名がポンとお腹を叩いた。

ギガントバタフライが離陸のために力強くはばたくとなると、周囲の木々がなぎ倒されかねないのだ。
レナたちも吹っ飛ばされるかもしれない。
そのため、着陸した時と同じ衝撃を吸収する魔法陣の上でモスラが離陸することになった。
これなら土埃も立たない。

『『にゃにゃーーーん!』』

『『にゃーーーーーー!』』

▽ケットシーたちが 呪文を 唱えた!

4色の魔力の線が地面に走り、広場いっぱいに巨大な魔法陣が描かれる。
ステップを踏んで、マジカルダンスが終わるとケットシーたちは杖を地面に突き刺した。
広場に光が満ちて……魔法が完成した。
魔法陣の上は静かに凪いでいて、風一つそよいでいない。

……そろそろお別れの時間だ。

アリスが乗る卵型の輸送魔道具が展開される。
内部を覗き込んでみると、ちょっとした家具が置かれていて、ふかふかソファに座りながら大きなディスプレイで外の様子を眺められるようになっていた。
優雅な空旅ができそうである。
従魔たちが『わぁいいなー!』とはしゃいでいる。
レナは微笑ましげにみんなを見守った。

卵型魔道具の底が重心になるので、家具が傾いたり揺れたりは一切しないらしい。魔法ってすごい。
この便利な魔道具は、防犯トラップマニアのアリスの義父が、万が一の時に籠るシェルターとして仕入れていたのだとか。

レナとアリスが見つめ合う。

「またね、レナお姉ちゃん。……もう涙目だー。そんなに別れを惜しんでもらえると、後ろ髪を引かれるなぁ。それに嬉しくなっちゃう。
しばらく毎日一緒に過ごしてたからお別れは寂しいね……でもまた会いに来るよ? ねっ、モスラ」

アリスが泣きそうなレナを励ました。
トイリアから旅立った時を、当時のメンバーがしんみり思い出す。
モスラもレナに声をかけた。

「仕事があれば全て片付け、満身創痍でも翅を動かさず風に乗り、足を引き摺(ず)ってでもレナ様の元に駆けつけてみせますから。是非、呼び笛でお呼び下さいませ」

「そ、その例えは……言葉のあやだと思うけども! 酷い怪我をしてても、って言われると悲しいよ。
私、仲のいい人にはいつも健康でいてもらいたいから。
万が一にもそんな事態にならないようにね、モスラ」

「なんてお優しい……承知致しました! ではトレーニングをもっと強化します。ドラゴンと勝負してもかすり傷一つ負わない身体を手に入れてみせましょう!」

「(まあ怪我されるよりはいっかぁ)…………うん。いつも元気な貴方で会いに来てね。約束だよ」

様々なツッコミを諦めたレナがモスラに優しい言葉をかけると、感激された。
指切りげんまん、嘘ついたら針千本のーます、とレナが歌うと魔王国の面々が戦慄する。
こちらも言葉のあやだ。
なんちゃって赤の伝説が更新された。

ルーカが口を押さえて震え始め、オズワルドはドン引きしているが、主人と嬉しそうに触れ合っているモスラの邪魔をすると後が恐ろしいので、そっとしておいた……。
止めるものがおらず、こうして主人信仰はいっそう加速していくのだ。

アリスとレナが「またね」と握手した。

「道中お気を付けて。また何かありましたら、トイリアにいる淫魔ルルゥに伝えて下さい。彼女は我が国の連絡係ですので」

「ありがとうございます。ルルゥさんとはたまにお茶会するくらい仲良しなので、頼らせてもらいますね」

「今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます」

アリスは短く、ロベルトと宰相と挨拶を交わす。さらばのダンスを踊るケットシーにはにこやかに手を振った。
あまり長居していると彼らの業務が押してしまう。

アリスが卵型魔道具の中に入り、扉を閉めた。

ソファに座ると、さっそく外の様子を確認する。
外からはアリスの姿が見えないのだが……みんな名残惜しそうな表情で卵型魔道具をじっと見つめてくれていた。
アリスが眉を八の字にしてしんみりと微笑み、シヴァガン王国での騒がしい日々を振り返る。

従魔たちの朝練から1日が始まり、わいわいとモーニングを食べて、シヴァガン王国のいろいろな場所を散策した。
商店に寄ってはショッピングを楽しみ、たまに取引交渉をして成果を手にして、満たされた気持ちでお宿♡のベッドに入り、みんなで眠る。
起きるとまた新鮮な1日が始まるのだ。

「本当に楽しい休暇だった。またこんな機会を作って、レナお姉ちゃんたちとのんびり過ごしたいな」

アリスがたくさんの名刺を扇のように広げて、真剣に眺めながら呟く。
シヴァガン王国を訪れる口実などどれだけでも作れそうだ、と考えて笑顔になった。

「きっとまたすぐにレナお姉ちゃんに会わせてあげられるよ、モスラ。いつも私を執事として支えてくれる貴方を喜ばせる為にも……商人として頑張るからね!
期待してて。失望はさせないよ」

アリスはカード群から一枚をサッと抜き取ると、経済部マモンの名前を確認して、勝気に笑った。

レナたちがモスラに手を振る。
ぶんぶんと根元から腕を動かすので、なんだかおかしくてモスラもクスッと笑う。

「それでは失礼いたします。魔物の姿になりますので、もう少し後退して頂いてもよろしいでしょうか? 念のため……」

巨大なギガントバタフライに押し潰されないように、レナたちは十分な距離をとっていたのだが……ルーカの指示もあり、もう三メートルほど後ろに下がった。

モスラは恭(うやうや)しく一礼すると、クルリと回って魔物に姿を変える。
まず翅の赤と黒が視界をかすめると、一瞬にして広場に巨大蝶々が現れた!

『『でかーーーーい!? パフパフー!』』

「そうだね……今はだいたい、翅を広げると47メートルかな」

「ひょえーー」

ルーカの言葉を聞いて、レナの口から間抜けな声が漏れた。
この短期間でまた巨大化しているとは! シヴァガン王国の重役たちが真剣にモスラを眺めて、実力を探ろうとする。

モスラは複眼を光らせてみんなを見下ろした。
スキルなど使っていないが、それだけでもかなり威圧感がある……宰相とロベルトが軽く息を吐いた。ケットシーの背中の毛が逆立つ。
レナはうちの子可愛いと考えている。

『それでは皆様、体調に気をつけて健康にお過ごし下さいませ。ルーカティアス、健康管理は貴方の目にまかせます』

モスラが告げると、ルーカがひらひらと手を振った。
仲魔の体調管理をまかすと言葉にできるくらいに、二人は信頼関係を築けたらしい。
最初はどこかギスギスしていたため心配していた主人と先輩従魔は、ホッと笑顔になった。
モスラ本人の歩み寄りの努力もあり、この滞在で仲魔たちとかなり仲良くなれたようだ。

『レナ様、先輩方、後輩たち。お元気で』

鮮やかな模様の翅が広げられて、優雅にひらめく。
アリスの乗った卵型魔道具を手でしっかりと抱え込むと、ふわっとモスラが浮かんだ。

そのまま上昇していくのだろう、とみんなが空を見上げる。
[大空の愛子]の安全な空旅を保証するように、空はどこまでも青く澄み渡っていた。

「……!」

ーーふと、ルーカの猫耳がピンと立つ。
レナの脳内に不安を表すアラームが響き渡った。

「えっ?」

「モスラっ、上昇停止!」

ルーカの鋭い声でみんなが身体を緊張させる。
モスラは翅をたたんで、ゆっくりと地上に降り立った。アリスの乗った魔道具を守るように胸に抱え込む。

注目が集まる中、ルーカは一点を鋭く睨んだ。
……そしてガックリと肩を落とした。
アラームが鳴り止んだので、レナは首を傾げる。

「えーと。部外者が入ってこないように展開していた[サンクチュアリ]の一部を解除します。一人、この見送りに参加したい人がいるようなので」

不穏な告知に眉をしかめた者が数名。
金眼を瞬かせたオズワルドが、手で顔を覆う。

ーーやがて足音もなく草が踏み分けられ、木々の間から堂々と一人の男性が姿を現した。

大きなケルベロス耳! 黒紫の見事な長髪がばさっとなびく! ニヤリと笑うと口元に犬歯が覗く、遠目で見ても目立つ、その派手な存在感ッ!

「結界を解除しての出迎え、ご苦労!」

▽お呼びでない ドグマが 現れたーーー!

場の空気がゴウッと冷え込む。宰相の額に立派な青筋が浮かんでいる。

「魔王様が結界をぶち破ろうとしていたので、壊される前に受け入れることを選びました。以上です」

ルーカが軽く両手を上げて、自分のせいじゃないでーすと主張する。
自衛は大切だ。
ルーカのせいじゃないなら、あとは魔王国の面々の仕事である。

「随分と堅牢で頼もしい結界ではないか? 光の聖結界サンクチュアリだったか。うむ、順調に成長しているようでなによりだ! ネコミミヒト族!
そうして鍛錬に励んで強くなり、いつか我に勝負を挑むといい。その日を待っているぞ! むしろ我の方から出向こう!」

ルーカは運が悪い。
ネコミミがしゅんと折れた。

「この結界は[ケルベロス・アイ]でも判別が困難だった! だから勘に頼って辿り着いたのだ」

あー[野生の本能]ね、と詳細なステータスを知っているレナパーティがジト目で思考する。

ドグマは元気に状況説明しながら、レナたちの方に歩んでいく。
絶対零度の空気をまとった宰相が、ドグマに近寄っていった。一歩一歩の重みが凄 ま じ い。

「この見送りは私が担当すると。その間に溜まっていた書類をドグマ様に処理しておいて頂きたいと。予 定 を お 伝 え し た 筈 で す が……?」

ドスが効いた声がレナたちの胃にまで響いてくる。
魔王はいったい何度目の失態なのだろうか。

宰相に近距離で凄まれても、ドグマはまるで怯まない。

「その事か! それでは心して聞くがよい。書類仕事は全て終わらせてきた」

「……は?」

宰相が怪訝な顔で魔王を見る。

「だから、本日の業務は終了したと言ったのだ。フン、我がやる気を出せばこんなものだ! ふははははは!
魔物使い藤堂レナの説教は耳に残ったから、実践をしてみた。
ルールを守ったうえで自分のしたいことをするなら良い、だったな!」

「解釈が違いますーーー!! 想定外です! それはおもちゃで遊ぼうとしたルイスくんに言ったんですよ!」

レナがぶんぶんと首を振る。つい二日前にもこんな光景を見た気がする……。
ルール(書類の締め切り)を守ったうえで自分のしたいこと(モスラの旅立ちへの乱入、息子に会う)をするなら良い(レナの許可)、なんて解釈されてはたまらない。

オズワルドが健気に「主さんのせいじゃないよ……」と励ましてくれた。
なんだかたまらなくなって、レナはオズワルドの頭をたくさん撫でた。

「……。書類は後ほど確認致します。業務終了、お疲れ様でした」

「うむ!」

「ところでドグマ様が業務に集中できるように蜘蛛糸で補助をしていた筈なのですが。どのように抜け出されたのでしょうか?」

不穏である。ドグマは仕事を放り出して逃げないように蜘蛛糸で椅子に拘束されていたらしい。ここにいる誰もが簡単に言葉の裏を読んだ。

「蜘蛛糸が一箇所わずかに緩んでいたため抜け出すことができた。酔いが残っていたのか? 宰相よ」

ドグマがニヤリと笑って言うと、完璧主義の宰相の顔に暗い影が落ちる。

「……コーヒーの影響がまだ残っていましたか。検証のご協力、誠にありがとう御座います。今後は是が非でもこのような事態に陥らないよう、再発防止に努めます。二 度 目 は あ り ま せ ん」

宰相が自分自身への戒めを無表情で言い放ち、ドグマに深く頭を下げた。
宰相としての満足なパフォーマンスができなかったミスを詫びたらしい。

「頭を上げるといい。まったく、堅物な影蜘蛛もいたものだ……」

ドグマが呆れたように言う。
宰相が顔を上げると、目は向上心でギラギラしていた。
次は絶対に蜘蛛糸拘束から逃がさん、という宣言な訳だが、ドグマは「縄抜け技術の練習になるな。逆境は燃える」と展開を面白く捉えた。
ポジティブが突き抜けている。

「……それで結局なんでここに来たの? モスラとアリスの見送り?」

話が進まないので、オズワルドがドグマに仕方なく尋ねた。
レナに撫でくりまわされて髪がピョンピョン跳ねているオズワルドを眺めると、ドグマは歩み寄って息子の頭にポンと手を置く。
オズワルドの目が丸くなった。

「新種の強力な魔物、ギガントバタフライを見るためにやってきたのだ!」

ドグマが心底楽しそうな表情で、でーーん! と鎮座するモスラを見上げる。
オズワルドの目が半眼になる。
全くもって、いつものドグマである。

「シヴァガン王国の魔王ドグマが許可しよう! この場で実力を魅せ付けてみよ! ギガントバタフライよ!」

腹の底から声を張り上げて、堂々とドグマが宣言した。
全員の顔が引きつる。

『なんと自分勝手で傲慢なのでしょうか。不愉快です』

モスラがスッ……と真顔になった。仲間のレナたちには蝶々の表情と言葉が分かる。
軽率に予定を変更させられそうになって、モスラは超怒っている!

焦りながらレナが魔王に話しかけた。

「ドグマ様……! あの、ウチの子は大きいから派手に動くと目立っちゃうんですよ。それで他の魔物に目をつけられると旅路が不安になるし、魔法陣から離れると翅の風圧が周囲を荒らしてしまうかもしれません。というわけで……」

「問題ない! もちろん抜かりなく対策はしているぞ。
シヴァガン王国の国境結界を強化するように警備隊に言付けてきた。
周りの魔物には我が咆哮で注意喚起をしよう。この者には手を出すな、とな。
全て我に任せるといい!! さあ、全力でパフォーマンスをしてみせよ!」

「〜〜〜〜ッ!? サ、サディス宰相さぁん!」

レナの説得内容がまさかの全面対策されてしまっていて、もうどうしようもない。
レナは宰相に助けを求めた!

「シヴァガン王国が招待した、アネース王国の商人への対応として、最悪に最悪です……常識的に考えて行動して下さいませ、と日頃からあれほど!」

教育者(極)が荒ぶっている。言葉遣いがちょっぴりおかしいのは、酔いの余韻か? フッだじゃれになってしまった。

宰相が蜘蛛糸で拘束を試みるが、自然の中では野生児ドグマの能力が更に際立つ。
木々を盾にしながら驚くべき運動能力で、蜘蛛糸を間一髪で避けていく。

「ギガントバタフライよ、その巨体で街に住んでいるのではなかなか魔物としての全力を出す機会が無いのではないか?
レア魔物ならば闘争本能は人一倍あるはずだ。今なら存分に暴れられるぞ?
それとも……魅せられない程度の実力なのか」

ドグマが発破をかけた。
宰相がイライラと奥歯を噛み締める。そろそろ血管の耐久がヤバそうである。

ハラハラと事態を見ていたレナたちは、ふと視界が暗くなったような気がして空を見上げた。

「!? あんなに晴れてたのに、暗く曇ってる……?」

『『なんでーー!?』』

空にはドス黒い雲が立ち込めていて、何やら雷鳴までわずかに聞こえて来た。
あまりに不自然な天候の変化に、宰相とドグマもさすがに一瞬動きを止めて空を見上げた。
その隙をつこうと宰相が動き、また追いかけっこが再開したが。

モスラがそっとアリスが乗った魔道具を地面に降ろす。

『皆様、風の被害を受けないようにしっかり魔法陣の中に待機していて下さいませ』

そう言うと、モスラは翅をはばたかせて数メートル浮かぶ。
モスラの顔の周りを分身体のスマホがくるくる回っていて、一度目を合わせたようだ。
何やら二人で話し合ったらしい。
モスラが壮絶な威圧感を纏う。

「モ、モスラ……?」

レナが目一杯不安そうな顔でモスラを見ると、

『申し訳ございません、レナ様。あの躾のなっていないケルベロスに、レナ様と従魔を侮らないようにどうしても思い知らせたいのです。
私の我儘をどうかお許し下さいませ……』

「モスラーーーッ!? うわすんごい怒ってるぅ!」

モスラは主張をレナに一方的に告げると、魔王をギラリと睨んで、スマホの分身体を纏わせながら空に登っていく!
こんな事は初めてだ。
レナが「いざとなったら[従順]にさせなきゃ」となけなしのご主人様パワーを持ち出してぎゅっと鞭の柄を握りしめる。

魔法陣の外にはブワッ!! と暴風が吹き荒れて、低級魔物たちをはるか遠くに吹き飛ばしてしまった。
木がおおきく揺れて、激しく葉を散らしている。

モスラに睨まれた魔王はゾクゾクと尻尾の毛を逆立たせて、歓喜の表情で目を見開いて、巨大蝶々を眺めている。

(最近は刺激がなくて退屈な毎日にうんざりしていたが……これは久々に期待できそうだ!)

さすがに立ち止まっていたら宰相に捕まって、ドグマはグルグル巻きにされたが、なんのその。本命のパフォーマンスが始まるのだからそれでいい!
機嫌がよさそうなドグマを眺めた宰相がため息をついて、厳しい声で「後始末はキッチリこなして頂きます」と釘を刺した。

<<ギャオオオオオオオッッ!!>>

スマホ音源の怪物の咆哮が、天高く響く!
バツグンに高音質!
この仕事は得られる経験値が高そう!

「まあ、モスラとスマホも理性は保ってるからきっとそれなりに加減するでしょ……対戦を求められた訳じゃなくて良かったよね」

ルーカのゆるい発言に、安心したような不安が増したような気持ちになりながら、レナたちはただ空を見上げ続けた。

▽Next! モスラのパフォーマンス!

 

 

 

 

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